青年会議所(JC)とは
1949年、戦後の混沌とした時代の中、全国各地の志ある若者たちが立ち上がったのが青年会議所の始まりでした。その2 年後の1951年、全国各地で活動していた青年会議所が集まり日本青年会議所(日本JC)を創立しました。1951 年2 月9 日東京商工会議所2 階会議室で、日本青年会議所の創立総会が開催され、東京青年会議所理事長の黒川光朝が初代会頭に就任しました。
ここにJC運動の要というべき日本青年会議所が、7の会員会議所と48名のチャーターメンバーによって誕生しました。以来、日本の青年会議所運動の中軸として、各地の青年会議所と連携し活動を展開しています。日本全国704 の地域で「修練」「奉仕」「友情」という三信条のもと、「明るい豊かな社会」の実現を目指して率先して行動する青年経済人の団体が青年会議所(JC)です。
青年会議所の特徴
青年会議所には、20歳から40歳までの品格ある青年であれば、個人の意志によって入会できます。
そして会員は、40歳を超えると現役を退かなくてはなりません。この年齢制限は青年会議所最大の特性であり、常に組織を若々しく保ち、果敢な行動力の源泉となっています。青年の真摯な情熱を結集し社会貢献することを目的に組織された、青年のための団体だから設けられた制度です。
各青年会議所の理事長をはじめ、すべての任期は1 年に限られます。会員は1 年ごとにさまざまな役職を経験することで、豊富な実践経験を積むことができ、自己修練の成果を個々の活動にフィードバックさせていくことができます。青年会議所におけるさまざまな実践トレーニングを経験した活動分野は幅広く、OBも含め各界で社会に貢献しています。たとえば国会議員をはじめ、知事、市長、地方議員などの人材を輩出、日本のリーダーとして活躍中です。
国際青年会議所(JCI) について
日本青年会議所は国際青年会議所(JCI:Junior chamber International)の一員です。国際青年会議所は世界112 か国・27 万人以上、 OB は250万人以上という団体です。アメリカ合衆国第42 代大統領ビル・クリントン氏、第7 代国連事務総長コフィー・アナン氏、 フランス共和国第5 代大統領ジャック・シラク氏も青年会議所のOBです。その他数多くのメンバー・OB が世界中で活躍しています。
JCIへの正式加盟
日本青年会議所創立初年度の大事業としてJCI との提携がありました。1951 年5 月にカナダ・モントリオールで開催された第6回JCI 世界会議には黒川会頭を含む6 名の代表団を派遣しました。開会式において、時のJCI 会頭フィリピンのラモン・ロザリオは、冒頭演説で「JC には国境も民族もない。それは、全世界の青年のものである。
その誇りにおいて、我々は今ここに、かつての敵国日本のJC 代表団を、心からなる歓迎をもって迎えようとする。」と述べました。JCI 正式加盟は直ちに日本JC へ打電されました。サンフランシスコ講和条約調印以前に国際団体に加盟している日本の団体はロータリーのみでした